カルテット・ラティーノアメリカーノ インタビュー 3


 
―――Tapageのダンスにはどのような印象を持っておられますか?

Tapage のおかげで、私たち自身の音楽について多くのことを学ぶことができました。彼女たちは、私たちが何年も演奏してきた曲の、もっと内面的な意味を見つけていたのです。
タップダンスは、ともすればメロディーとハーモニーの重厚さに埋もれてしまうこともある、リズムの側面を浮き彫りにするという、独自のクオリティを持っています。
そして、特に、真理とオリビアは驚くほどに繊細で、私たちのレパートリーに深い理解と共感を持っているように感じられます。ですから、このプロジェクトは、私たちが自分たちのレパートリーの演奏を向上させることにも、たいへん役立っているのです。


―――Dansaq には、タップダンス、詩の朗読、映像とのシンクロナイズなど、通常の室内楽にない要素がたくさん含まれています。舞台を作り込む上で、特に努力を要したことはなんでしょう?

私たちが Tapage と行う全てのショーは、私たちにとって非常に複雑な経験です。
カルテットとしての私たちは、4つの楽器と4つの椅子を持ってステージに上がり、フルコンサートを演奏しきることには慣れっこです。ですが、Dansaq の高度な技術要求には驚くばかりです。さらに驚くことに、とにかく私たちがこのショーを公演できるのです!
真理とオリビアはすばらしく組織化されていて、この種のプロジェクトをまとめることの経験に長けています。私たちは、彼女たちの努力なしでは、何もものにならないということをよく知っています。
私たちにとっては、学び深い、そして鼻をへし折られる経験です。私たちは、弦楽四重奏団として、芸術的経験が非常に乏しいこと、たいていの芸術家たちは、もっとたくさんの設備や計画が必要であることに気づかされます。
しかしながら、(テクニカルな面がうまく解決し)ひとたび Dansaq の幕が上がると、私はそんなことは全て忘れて、ただショーの感動に没頭していくのです。


―――Dansaq で表現したいこととは何でしょうか?また、見所はどこでしょうか?

まず、私たちは多くのラテンアメリカの楽曲を、このショーで演奏しています。いずれも、私たちの国が持つ文化の豊かさや多様性を印象づけるものです。
このショーはそれを表現する手段であり、私たちの文化のための音楽大使でもあります。
また一方では、ショーが伝える感情(喜び、悲しみ、郷愁、興奮、やさしさ、ユーモア・・・)は普遍的なものです。日本のお客さまが、たとえラテンアメリカについてそれほど知識がなかったとしても、心動かされるものを感じてくれることと思います。
このショーの中のピースは、それぞれ大変に特徴的です。そして、私が思うに、おのおの等しく成功しています。
私にとっては、見所は、2つの異なる分野が1つの、そして新しいジャンルに融合するという、驚くべきコンビネーションそのものの中にあります。


―――最後に、日本の皆さまに一言お願いします。

この公演を是非観にいらしてください!強く、強くおすすめします。
私たちカルテットは、長年望んでいた来日が実現する機会に初めて恵まれ、大変興奮しています。
私たちは日本、特にその芸術に、とても強い尊敬の念をいだいています。
あなた方と、このショーを共有できるということは、大変な特権です。
私は、あなた方がこの公演で、幸福で豊かな気持ちを得られることを確信しています。


―――長期にわたってのインタビュー、ありがとうございました。


    話し手: アロン・ビトラン
    インタビュー: 菅澤央昌
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