オリビア・ローゼンクランツ インタビュー 2


―――Tapageは どのように誕生したのでしょう?

真理と私は、2人ともニューヨークでバーバラ・ダフィとセヴィオン・グルーバーのタップクラスをとっていて、そこで出会ったのが最初のきっかけです。
私たちはアメリカン・タップダンス・オーケストラのオーディションを受け、2人とも合格することができました。
カンパニーで数ヶ月のリハーサル、本公演を経験していくうちに、私たちはカンパニーの活動とともに、私たち自身のプロジェクトを進めていくことを決意しま した。
それは、タップダンスのステージで、英語・フランス語・日本語の三声ハーモニーの歌を歌うというものでした。
今から思えば、これが、私たちが持っていたアジアとヨーロッパのルーツと、アメリカの文化が混じり合う始まりだったのかもしれません。
私たちはこのトリオを「Tapage Trois(タパージ・トロワ)」と名付け、ニューヨークのクラブ、シアターレストラン、キャバレーにレギュラー出演していました。
このような実験的な試みの後、真理と私は、2人で探求を続けることを決めたのです。この時、グループ名が「Tapage」となりました。


―――ATDOには、すぐれ たメンバーが沢山いたと思います。藤林真理をパートナーに選んだのは何故ですか?

真理は才能豊かなテクニシャンであり、パフォーマーであり、ステージではダンスへの情熱をパワフルに伝えてきました。
彼女は彼女自身のスタイルを持っており、私はいつも、一緒に踊りたいと思っていたのです(クラスで一緒の時から、ATDOのリハーサル、ステージを通じて ずっとです)。
私たちのエネルギーは完全ではありませんでしたが、とても有機的なつながりで、お互いを前に進めてくれました。
真理は、タップダンスの他に数多くのスキルを持っています。
タパージ・トロワとしての最初の舞台を作るとき、真理は全てのボーカル・アレンジを作曲しました。この時、私はみんなの衣装を作りました。
そして、多くのレベルで、この創作の共同作業はとても上手くいっています。
真理と一緒に踊るようになったのは、とても自然なことだと思います。

何年にもわたって、芸術的に成長し続けるパートナーを見つけることは、大変にむずかしいものです。
真理と私は、異なる文化の背景を持っています。
それでも私たちは、芸術や、技術について合意を持つことができるし、身体感覚や空間認識、音楽のタイムを共有しています。
これは、ダンサーであり、ミュージシャンである私にとって、もっとも重要なことなのです。


―――Tapageでは、どのようなことにトライしてきたのでしょう?

ニューヨークでは、すばらしいリズムタップのマスターたち(セヴィオン・グルーバー、ジミー・スライド、バスター・ブラウン、ブレンダ・バッファリーノ、 etc...)から教えをうけ、パフォーマンスをじかに見ることができました。
こののち、真理と私は、私たちのリズムや、独自の文化に根付くユニークな表現を持つ私たちの言語を拡張する身体表現を追求することを、Tapageとし て、ともに作品を作っていくことを選択しました。
私たちは、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカでパフォーマンスを行い、さまざまなアーティストと舞台をともにしました。
カルテット・ラティーノアメリカーノ(メキシコ)、スタニスラス弦楽四重奏団(フランス)、トッド・レイノルズ(ジャズトリオとして、ニューヨーク)、数 々のクラシック・オーケストラ、尺八奏者三好芫山らのワールド・ミュージシャン。
ダンサーとしてだけではなく、シンガーとして、アクターとしての経験を積むこともできました。

タパージの音と動きの世界では、私たちは、音楽、コンセプト、ジェスチャー、照明デザイン、テキスト、ビジュアルアート、視覚芸術で、物語をつむいでいき ます。

ある批評家が、次のようなことを言っていました。
「タパージは、お互いの文化の壁に近づき、それを消し、そしてお互いを見つけることで、舞台を作っている」
 


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